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[07] 3 STRIPE RECORDS

3 STRIPE RECORDS logo

それまでは別々のバンドで活動していたRob SmithとRay Mightyが出会ったのは85~86年頃。彼らの活動は、まずは路上やフェスティヴァルでのサウンド・システムだった。当時、仲間内でユニフォームのように履いていたという3本線のスニーカー、黒のアディダスから名付けられたThree Stripe Sound System。同時に、彼らは活動の場をスタジオにも広げ、録音した作品を世に送り出すことになる。彼らのレーベル名がサウンド・システムから引き継がれているのは彼らのスタンスを象徴している、というのは僕の思い込み過ぎだろうか?
3 STRIPE POSSE
↑3 STRIPE POSSE(1989年)

SMITH & MIGHTYmark Stewartへの(思いがけない)トラック提供「Stranger Than Love」を経て、最初のシングル『Anyone』をリリースしたのは1988年。流通関係はDaddy Gも働いていたレコード・ショップRevolverに委託(現在Revolverの流通部門はVitalに発展)し、自分たちの作品の他、当時サウンド・システムに出入りしていた仲間たちの作品をリリース。2年間で5タイトルを残した。続く『Walk On...』のヒットを受け、当時英国を席巻しつつあったBomb The BassやSoul II Soulにあやかろうと企てた大手、London Recordsと契約する。

SMITH & MIGHTY『STEPPERS DELIGHT E.P.』Rob Smithは当時を「悪い結婚のようだった」と言う。トラックを作ってもリリースされなかった。Fresh 4やCarltonをプロデュースし、数多くのリミックスも手掛け、アンダーグラウンドで重要視されていたユニットであったのに、レコード会社は彼らを外に出そうとはしなかった。92年にリリースされた『Steppers Delight E.P.』はトップ40にも届かなかった。94年、満を辞してのシングル『Remember Me』、93年に予定されていたアルバム『Bass Is Eternal』も結局お蔵入りとなってしまった(95年にリリースされた『Bass Is Maternal』は、このアルバムのネガ版/ダブ・アルバムであるらしい。そう考えると、あの実験性も理解できる。
94年、彼らは再びインディペンデントなレーベルMore Rockersを設立する。しかし、自力ゆえの非力な流通に頭を痛め、結局「僕らのレコードを全部持っていて、彼らなら大丈夫だと思った」レーベル〈!K7〉と契約し、販売・流通を任せることになる。
インディペンデントでいることの意味??成功も失敗も経験した彼らは、あらゆる意味でブリストルのミュージシャンたちの基準点となっている。現在活躍しているミュージシャン/関係者たちは、音楽のスタイルこそ違えども、全員がSmith & Mightyを見てきた。Smith & Mightyがいなければ、この街の様子はまったく違っていたはずだ。(『After Hours』#11 / 2000)

SMITH & MIGHTY『ANYONE』SMITH & MIGHTY - Anyone
1988 / 12" / 3 STRIPE (SAM111)DSZ:ストック検索
1. Anyone ... featuring Jackie jackson / 2. This Is The Time featuring Krissy Kriss / 3. The dark featuring Jackie Jackson / 4. I Am The Poet featuring Kellz

デビュー作。「Brain Scan」や「Sranger」の実験期間を経て、レゲエ~ダブの方法論をベースに、ソウル~ポップスの叙情とドラムマシンの冷たく乾いたビートが奇跡の邂逅を果たした記念すべき一枚。86年、The Wild Bunch「The Look Of Love」のライヴ・セッションを観たRay Mightyが「これだ!」と思ったのが、このサウンドに繋がったという。しかも両者ともB.バカラックの名曲カヴァー。ここからが歴史。
カップリングは、「Anyone」トラック上に3P.M.のメンバーによるラップを被せた「This Is The Time」「i Am The Poet」。レゲエにおける“ヴァージョン”的発想といえる。Jackie jacksonがハウス的トラックで歌う「The Dark」は、後のCarltonやFresh 4のサウンドにも活かされる。

SMITH & MIGHTY『ANYONE REMIX』SMITH & MIGHTY - Anyone Remix
1988 / 3 STRIPE (SAM111R)ストック検索
1. Anyone (Remix) featuring Jackie jackson / 2. Anyone (Mellow Mix) / 3. Dark House / 4. Anyone featuring Jackie jackson

リミックス盤。よりヒップホップ的手法を取り入れた「Remix」、ミニマルで実験的な音像の「Mellow Mix」、「The Dark」のハウス・リミックス「Dark House」。

R+R『ACID OFF AWAY』R+R - Acid Off Away PT1 & 2』
1988 / 3 STRIPE (SAM1112)
1. Acid Off Away pt2 / 2. Acid Off Away pt1 / 3. Funky Man (You Better Run) scratch's by DJ Lynx / 4. Some GoodDSZ:ストック検索

Smith & Mightyサウンドとは違う実験の場として、ふたりの頭文字(RobとRay)から取った変名プロジェクト。アシッド・ハウスとブレイクビーツのミックス。英国ではこの頃から、シカゴから渡り発展したアシッド・ハウスや高速ブレイクビーツによるレイヴ・サウンドが人気を集めていくが、この曲はそれを先取りしたような仕上がりで、彼らにしかできない独自のサウンドを生み出している。「PT.1」は、後のCarlton「Do You Dream」の原型といえるトラックで、ピアノのサンプル・フレーズやCarltonの歌も入っている。
3 Stripe Sound Systemでも重要な位置にいたヒップホップ・トリオ3 P.M.のDJ Lynxが参加した「Funky Man (You Better Run)」は、ヒップホップで使われる所謂“大ネタ”連発のメガミックス的作品で、彼らのルーツがレゲエだけではないことを知ることができる。「Some Good」は、アシッド・ブレイクビーツと呼びたくなるようなプレ・レイヴなトラックに仕上がっている。

M.C.KELZ『CLASH OF THE BEATS』M.C. KELZ - Clash Of The Beats
1988 / 12" / 3 STRIPE (SAM1113)
1. Clash Of The Beats featuring Lynx (On The Cut) / 2. Mix me Down Maestro featuring Lynx (On The Cut) / 3. SMITH & MIGHTY - Walk (Inst)ストック検索

後にSmith & Mightyのステージに欠かせない存在となるMC Kelz(3 P.M.)のソロ名義でのシングル。「Clash Of The Beats」は、Smith & Mighty制作のトラックの上で、3 P.M.のDJ Lynxがターンテーブルで参加している。時折レゲエのフレーズや「Anyone」の声サンプルも入る、ハウスとヒップホップの中間的(といってもヒップ・ハウスではない)トラック。片面まるまる使い、間髪入れずに後半のインストがはじまるのは、レゲエのディスコ・スタイルを意識してのものだろう。「Mix Me Down Maestro」はSmith & Mighty王道のヘヴィなトラック。「Walk」は次にリリースされるシングル「Walk On (Mellow Mix)」のインスト。

SMITH & MIGHTY『WALK ON...』SMITH & MIGHTY - Walk On ...
1989 / 12" / 3 STRIPE (SAM1114)
1. Walk On ... featuring Jackie jackson / 2. Walk On (Mellow Mix) featuring Jackie jackson / 3. Travelling featuring Carlton and MC Kelz / 4. Different Chapterストック検索

「Anyone」に続くヒットでSmith & Mightyの評価を決定付けた1曲。お上品にで終らないメロウ・ブレイクス。2枚のシングルで聴かせた、太いベースと粗いドラム、必要最小限のシンプルなサウンドにJackie Jacksonのソウルフル過ぎない澄んだ歌声というコントラストは、“ブリストル・サウンド”の代名詞と呼べるものとなった。「Mellow Mix」はSAM1113収録の「Walk」の歌入りヴァ-ジョン。
 カップリングの「Travelling」ではCarltonとMC Kelzをフィーチャー。この後正式にデビューするCarltonのお披露目的な意味合いもあるのだろう。Kelzはレゲエ的なノリも交えたフロウを展開。スクラッチも挿入した攻撃的なトラックとの対比が面白い。「Different Chapter>」は「Travelling」のダブ/ヴァージョン的トラックで、レゲエ・シンガーのThe Generalが参加している。

SMITH & MIGHTY『WALK ON ... REMIX』SMITH & MIGHTY - Walk On ... Remix
1989 / 12" / 3 STRIPE (SAM1114R)
1. Walk On (Long Version) / 2. Walk On (Remix) / 3. Walk On (R & R remix)DSZ:ストック検索



TRU FUNK POSSE『BREAK THE BEAT』TRUE FUNK POSSE - Breat the Beat
1990 / 12" / 3 STRIPE (SAM1115)
1. Break The Beat / 2. Break The Beat Dub / 3. Once Upon A Time / 4. Once Upon A Time (Bonus)DSZ:ストック検索
TRU FUNK POSSEリリース当時15歳のJoey D(DJ)と11歳のSam EEという兄弟ユニット。Sam EEは小学生とはいえ、DMCラップ部門のファイナルまで進出したという腕前。2年前にドラム・マシンで制作したデモをSmith & Mightyが聴き、パーティで会い、リリースが決定したという。後にJodyはNick WarrenとのWay Out West、SamはSJ Esauとして活躍の場を広げる。
レア・グルーヴのネタも使いながらのハードなビートの「Break The Beat」、Go-Go的なスイング・ビートとシンセ・ベースが強力な「Once Upon A Time」。リリックの内容はいずれも「夢と、ファンタジーとリアリティのミクスチャー」。

TRU FUNK『4AM』TRUE FUNK - 4 AM
1990 / 12" / 3 STRIPE (TFUNK2)
1. 4AM (The Lucid Phase / 2. 4AM (Smithed Up) / 3. Early Beat (Bonus)ストック検索

Joey DことJody Wisternoffと、DJ DieことD.Kausmanのコンビ。コンピ『The Hard Sell』にも「You Drive Me (Crazy)」で参加している。プリープ/アシッド系ハウスのビートにディープなサックスが絡む、チルアウト的な要素もある曲。B面にはSmith & Mightyによるリミックスと、ヒップホップ的小品が収録されている。
ふたりはその後Subloveと改名、レイヴ寄りのサウンドを発表していく。さらにその後、JodyはNick WarrenとWay Out Westを、DieはFull Cycleに関わることになる。

3STRIPE / THREE STRIPE RECORDSディスコグラフィ:
http://www.discshopzero.com/bristol/3stripe/index.html
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