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[05] MARK STEWART

MARK STEWART1960年生まれのMark Stewartは、16歳でThe Pop Groupを結成する。楽器がほとんど演奏できないメンバー達が「Ohio PlayersやFunkadelicと同じくらいファンキーだと思って」いた演奏は、他人からは「Captain Beefheart並みにアヴァンギャルド」だったという——多くのブリストルからの音楽にも言える点でもあるが、The Pop Groupの存在は、豊かな文化の下での“勘違い”が別の形の大きな成果を生んだ典型と言えるだろう。多人種な環境が、Markをダブやヒップホップのサウンドに早くから積極的にさせる土壌になったのは、想像に難しくない。

The Pop Groupは2枚のアルバム(と1枚の未発表曲集)を残し、80年に解散。Mark Stewartは同年発表のNew Age Steppersのアルバムに、Ari-Up(The Slits)らとともに参加。その後、82年には初のソロ・アルバム(名義はMaffiaとの連名)となる『Learning To Cope With Cowardice(臆病者と20倍楽しむ法)』をAdrian Sherwoodとの共同プロデュースでOn-U Soundからリリース。このアルバムでは同レーベルのレゲエ・バンド、Creation Rebelがバックを担当。メンバーは、Prince Far-IとツアーをしていたRoots radics BandのLincoln Valentine 'Style' Scott(Drums)、Errol 'Flabba' Holt(Bass)、Eric 'Bingy Bunny' Lamont(Rhythm Guitar)。彼らは後にDub Syndicateを名乗ることになる。
81年から82年にかけて、ブリストルにはDaddy Gを通じて強力なヒップホップの伝統が生まれつつあった(それはロンドンよりも早かった)。そのサウンドを自らの音楽に取り入れたいと思っていたMark Stewartは、それをAdrian Sherwoodに聞かせる。Adrianは、音楽ビジネス・フェアで渡英していたTommy Boy社長Tom Silvermanと知り合い、Keith LeBlancの電話番号を手に入れる。Keith LeBlancはDoug Wimbish、Skip McdonaldとともにSugarhill Gangのバック・バンドとして「White Lines」などを残し、またTommy Boy移籍後にはMalcolm Xとしてシングル「No Sell Out」をリリースしていた。
彼らの、ロンドンLanguage Labでのライヴ(Fats Comet名義)を観たMarkは、そのサウンドに魅了され、後にTackheadを名乗ることになる彼らを新Maffiaとしてバックに従える。そして85年に2ndアルバム『As The Veneer Of Democracy Starts To Fade』を発表する。このアルバムは、Mark自身も最高傑作と認める1枚で、ダブとヒップホップに共通するカットアップの手法とサウンドの攻撃性を、これまでにない形で表現。The Wild Bunchと交流を持ち、互いに刺激/影響を与えあっていたのもこの頃のことである。

87年の3rd『Mark Stewart』もTackheadによるMaffiaがバックを担当。シングルにもなった「Stranger Than Love」ではSmith & Mightyが制作したトラックが使用されている。この曲が、現在言われている“ブリストル・サウンド”と呼ばれるものの最初期の楽曲といえるだろう。
Markはその後も90年、95年と2枚のアルバムを発表している。

MARK STEWART『KISS THE FUTURE』MARK STEWART - Kiss The Future
2005 / CD/2LP / SOUL JAZZ DSZ:ストック検索
1. MARK STEWART & THE MAFFIA - Radio Freedom / 2. MARK STEWART & THE MAFFIA - Hypnotized / 3. THE POP GROUP - Beyond Good & Evil / 4. MARK STEWART & THE MAFFIA - The Puppet Master / 5. MARK STEWART & THE MAFFIA - Hysteria / 6. MARK STEWART & THE MAFFIA - Jerusalem / 7. THE POP GROUP - We Are All Prostitutes / 8. MARK STEWART & THE MAFFIA - High Ideals & Crazy Dreams / 9. MARK STEWART & THE MAFFIA - Liberty City / 10. MARK STEWART - Dream Kitchen / 11. THE POP GROUP - We Are Time / 12. MARK STEWART - Lunatics Are Taking Over The Asylum

自身の選曲による、クラシック、レア曲、そして新曲をコンパイルしたアンソロジー的コンピレーション。
Adrian SherwoodとThe Bugプロデュースの05年最新曲で幕を開け、「The Lunatics Are Taking Over」(02)から「Jerusalem」など、Adrian Sherwoodプロデュース&On-U勢が参加したMark Stewart + Maffia音源と、The Pop Group「Beyond Good And Evel」、「We Are Time」などのDennis Bovellプロデュース作品を交えつつ、「Hypnotised」12"ヴァージョンや04年作「The Puppet Master」など、全12曲を収録。ベストという選曲かは各人の思い入れによって差異があるだろうが、ポスト・パンク復興の機運に合わせた選曲といえるのでは?

POP GROUP『FOR HOW MUCH LONGER』THE POP GROUP - For How Much Longer Do We Tolerate Mass Murder?
1980 / LP/CD / Y RECORDS DSZ:ストック検索
1. Fores Of Oppression / 2. Feed The Hungry / 3. One Out Of Many / 4. Blind Faith / 5. How Much Longer / 6. Justice / 7. There Are No Spectators / 8. Communicate / 9. Rob A Bank

80年発表に残した2ndアルバム。1のファンク解釈、3のLast Poets的ポエットとピアノを軸としたサウンド・コラージュなどなど、いまでも充分に新鮮なアルバム。Markの過度な政治的思想も災いし、このアルバム制作時にバンドは既に分裂状態だったといわれており、その緊張感が逆に方面に反映された、奇跡とも言える内容に詩上がっている。
現在は同時期のデモ/ライヴ・テイクを集めた3rd『We Are Time』を2in1で収録した再発盤CDがオーストラリアのレーベルから発売されている。

PIGBAG『DR HECKLE AND MR JIVE』PIGBAG - Dr Heckle & Mr Jive
1982 / LP/CD / Y RECORDS DSZ:ストック検索
1. Getting Up / 2. Big Bag / 3. Dozo Don / 4. Brain The SnailR / 5. Wiggling / 6. Brazil Nuts / 7. Orangutango / 8. As It Will Be / 9. Whoops Goes My Body

The Pop Groupをいち早く脱退したSimon Underwoodが始めたバンド。日本でもCMソングとなった「Papa's Got A Brand New Pigbag」でお馴染み。ライトなファンク〜ジャズを聴かせる。ところどころに施したエフェクト処理が、この街らしい。そしてこの音は90年代にPraise Space Electricへと受け継がれる。
現在は「Sunny Day (12" Version)」「Another Orangutango (Remix)」「Papa'S Got Brand New Pigbag (7")」を追加収録したCDが発売されている。
雑誌『THE FACE』82年5月号の記事はコチラでご覧いただけます。

MARK STEWART『MARK STEWART』MARK STEWART - Mark Stewart
1987 / CD/LP / MUTE DSZ:ストック検索
1. Survival / 2. Survivalist / 3. Anger Is Holy / 4. Hell Is Empty / 5. Stranger / 6. Forbidden Colour / Forbidden (Dub) / 7. Fatal / 8. Attraction / 9. Stranger Than Love* / 10. Stranger Than Love Dub* / 11. Survival*

Sugarhill Gang〜Tackhead=Maffiaをバックに従えたエレクトロ〜オールドスクールMeetsパンク傑作。Smith & Mightyがトラックを作った「Stranger」も収録(Markが権利を買ったため、名義は彼の物となっている)。この曲がブリストル・サウンドの源と評する声多し。9/10/11はCDのみのボーナス・トラック。

※この項、後日加筆予定
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