BRISTOL - MUSIC & CULTURE

 
 

[04] PUNK and NEW WAVE

011077.jpg78年10月2日のThe Pop Groupライヴのフライヤー(1stシングルのリリースは79年)。バンドの名前の下に小さく“+ REGGAE BANDS”と記されていることに注目。

1960年生まれのMark Stewartは、16歳でThe Pop Groupを結成。楽器がほとんど演奏できないメンバー達が「オハイオ・プレイヤーズやファンカデリックと同じくらいファンキーだと思って」いた演奏は、他人からは「キャプテン・ビーフハート並みにアヴァンギャルド」だったという。

「パンク以前はセント・ポールズの黒人とクリフトンの白人の間では交流は全くなかった」(Daddy G)
「パンクが僕らにエネルギーを与え、ファンクが僕らにスピリットを与えてくれた。そして、そのふたつから生まれたのがヒップホップなんだ」(Mark Stewart)
70年代終わり~80年代頭、Miles Johnson(DJ Milo)とNellee HooperはRob Chant(Smith & MightyやReprazentでも弾いているギタリスト)とMilesの弟であるPaul JohnsonとReecluse Youthというパンク~ニューウェイヴ・バンドを組んでいた(NelleeはRob SmithらとRumba Lamentというバンドも組んでいたという)。後のそれぞれの展開を考えると、驚くべき時代のようだが、これも狭い街(+移民の街)ならではの現象なのだろう。同時期で作品を残しているバンドだと、76年頃からThe Pop Groupが、77年頃からGlaxo Babiesが活動を始めている。

BRISTOL - HEARTBEAT78年には、“ブリストルからの音楽をより広い聴衆に届けるプラットホームを提供するため”にレーベルHeartbeat Recordsが、ショップTony's Records(現Imperial Records:閉店)のTony DoddとミュージシャンSimon Edwardsによって設立された(Glaxo Babiesの最初のレコードはこのレーベルから79年にリリース)。Heartbeatはその後、Riot City、Vice Squad、Chaos UKやDisorderなど、ハードコア系のレーベルを、そして90年代にはFSA(Flying Saucer Attack)を立ち上げる。

BRISTOL - AVON CALLINGV.A. - AVON CALLING
1979 / LP/2LP / HEARTBEATDSZ:ストック検索
1. GLAXO BABIES - It's Irrational / 2. EUROPEANS - On The Continent / 3. PRIVATE DICKS - Green Is In The Red / 4. MOSKOW - Too Much Commotion / 5. ESSENTIAL BOP - Chronicle / 6. DIRECTORS - What You've Got / 7. VARIOUS ARTISTS - Own Up / 8. SNEAK PREVIEW - Slugweird / 9. THE STINGRAYS - Sound / 10. THE X-CERTS - Anthem / 11. APARTMENT - The Alternative / 12. THE NUMBERS - Cross-Slide / 13. VICE SQUAD - Nothing / 14. STEREO MODELS - Move Fast - Stay Ahead / 15. DOUBLE VISION - My Dead Mother

79年発表の、ブリストルのバンドを集めたコンピ。05年にボーナス・ディスク付の2CDで再発された。また、現在入手可能な同様のコンピレーションに『Western Stars』がある。

V.A. - WESTERN STARS
2001 / CD / BRISTOL ARCHIVEDSZ:ストック検索
1. GLAXO BABIES - This Is Your Life / 2. GARDEZ DARKX - Bliss / 3. THE SPICS - You & Me / 4. THE NUMBERS - Alternative Suicide / 5. ELECTRIC GUITARS - Continental Shelf / 6. APARTMENT - The Car / 7. SHOES FOR INDUSTRY- Invation Of The French Boyfriends / 8. ESSENTIAL BOP - Raiders Blues / 9. FISHFOOD - The Modern Dance Craze / 10. ART OBJECTS - Hard Objects / 11. THE X-CERTS - Queen And Country / 12. VARIOUS ARTISTS - Time Of My Life / 13. TALISMAN - Dole Age (Extended Version)

ブリストルで活動していたバンドの、78~81年に残された音源を集めたコンピレーション。パンク~ニューウェイヴ~インディ・ギターを追いかけている方々にはお馴染みの名前もあるかと思いますが、ZEROのお客様には新鮮なハズ。Glaxo Babies、The Blue Aeroplanes前身Art Objects、そしてパンキー・レゲエ・バンドTalismanなども収録(この3組は頭ひとつ飛び出た才能を聴かせてくれます)。全体として、これ以降のこの街のサウンドに比べると異種交配感は少なく、ロンドンのシーンとリンクしたサウンドと言える。そう考えると、The Pop Groupはやはり特異な存在だったというべきか……。

BRISTOL - REVOLVERレコード・ショップ〈Revolver〉店内(00年頃)。写っているのはMatt Elliott(The third Eye Foundation

クリフトンの入り口にあったレコード・ショップRevolver Records(00年に閉店)。70年代から営業を始め、30年近くに渡って、ブリストルのオルタナティヴな音楽シーンをサポートし続けた、“ブリストルの心”といえる店。75年、17歳にしてジャマイカの音楽をディストリビュートするレーベルCarib Gemsを立ち上げたAdrian Sherwoodはロンドンからバンを走らせ、レコードを納品しに来ていた。
毎週金曜日にレゲエの新譜をチェックしに店にやって来ていた、当時14~15歳のMark StewartとAdrianが出逢ったのはこの頃だという(この時期はまだThe Pop Group結成を結成する前だった!)。Grant Marshall(Daddy G)はスタッフとして働き、レゲエをおもに担当しながらも、NYからの最新音楽を街へ広めるのに一役買っていた。83年、15歳だったAndrew Vowles(Mushroom)がDaddy Gに出会ったのも、この店だった(店内あちこちに貼ってあるThe Wild Bunchのステッカーを『The Wild Bunchって誰?』と訊いたMushroomにDaddy Gが『俺がThe Wild Bunchだぜ』と応えたのは有名な話)。パンク、レゲエ、そしてヒップホップの時代が通り過ぎても、ここにはFlying Saucer AttackやThe Third Eye Foundationらが入り浸たり、常にブリストルのナンバーワン・ショップであり続けた。

BRISTOL - MOUTHMOUTH - Who's Hot / F1
1982 / 7"/10" / Y RECORDSDSZ:ストック検索
[7"] 1. Who's Hot? / 2. Catch A C AB
[10"] 1. F1 / 2. Take Your Coat Off / 3. Yahoo! A6C8AB / 4. Untitled
初期The Pop Group~PigbagのSimon Underwoodがテクニシャンとしてサポートしたバンドの、81年にRecreationalからリリースした『Ooh, Ah, Yeah!』に続く2ndシングル。The Pop GroupやThe Slitsでもお馴染みのY Recordsからのリリース。メンバーは、同年には活動を開始していたというThe Wild BunchのNellee Hooper、Massive AttackやReprazentでもドラムを叩いているRob Merril、Andy Guy。ポスト・パンク期のフリー・ジャズ。7インチと10インチで内容違い。

6d20bfe5-s.jpgMAXIMUM JOY - Why Can't We Live Together
1983 / 12" / GARAGEDSZ:ストック検索
1. Why Can't We live Together? / 2. Man Of Tribes

81年頃The Pop GroupとGlaxo Babiesのメンバーらが結成したバンド。83年のこのシングルにはシンドラムとヴォーカルでNNellee Hooperが参加。ヴォーカルとプロデュースでDenis Bovellも参加している。SadeなどもカヴァーしたTimmy Thomasによる名曲。

『BIRTH OF THE Y』V.A. - BIRTH OF THE Y
1982/ LP / Y RECORDSDSZ:ストック検索
1. THE POP GROUP - Where There's A Will* / 2. DISCONNECTION - Bali Ha'i / 3. PIGBAG - Six Of One ... / 4. TYMON DOGG - Low Down Dirty Weakness / 5. DIAMANDA GALAS - Excerpt From The Litanies Of Satan / 6. MOUTH - Voyage To The Bottom Of The Sea / 7. R.A.P.P. feat ARCHIE POOLE - Guns, Bombs, Handgrenades / 8. PULSALLAMA - Ungawa pt.2 / 9. MAXIMUM JOY - Searching For A Feeling / 10. SUN RA - Excerpt From Strange Celestial Road / 11. PROMENADERS - Stranger On The Shore / 12. CHRIS REEVES - After The Romance / 13. SHRIEKBACK - Despite Dense Weed / 14. THE SLITS - Man Next Door* / 15. THE SLITS - Man Next Door (Version)*

The Stranglersの元ツアー・マネージャーからThe Pop Groupのマネージャーに転身したDick O'Dell。彼が79年末に設立したレーベル、Y Recordsが82年に発表したコンピレーション。MouthやMaximum Joyの楽曲も収録。05年発売の再発CDには、The Pop GroupがThe Slitsとのスプリットで発表したシングル曲と、The Slitsの「Man Next Door」が追加収録されている。

ANIMAL MAGIC『GET IT RIGHT』ANIMAL MAGIC - Get It Right
1982 / 12" / RECREATIONAL (SPORT52)DSZ:ストック検索
1. Get It Right / 2. Grip / 3. Crow Black / 4. Go Funky-Doo Lally

FishwoodのHoward Purseを中心にした、ホーンも入れた6人組。ゆったり目のタイトル曲を除いては、A Certain RatioやPigbagを連想させるパーカッシヴなファンク・パンク・サウンド。時折入るダブ的音響処理が土地柄か。

SCREAM+DANCE『IN RHYTHM』SCREAM AND DANCE - In Rhythm
1982 / 12" / RECREATIONAL (SPORT 72)
DSZ:ストック検索
1. In Rhythm (Extended Version) / 2. In Pink & Black / 3. Giacometti/ 4. GIiacometti (Wicked Mix)

上で紹介しているV.A.『Western Stars』にも収録されているパンク~パワー・ポップ・バンド、The Spics、Gardez Darkx、Various Artistsらのメンバーによって構成されたボーホー・エスノ・パンク・バンド。とにかくヴォーカルのAmanda Stewartの声がThe SlitsのAri-Upに酷似していて、タイトル曲はRip Rig & Panic的なレイドバックした民族調ファンク・サウンド(後半はダブ)。2はポエトリーに合わせた即興演奏にダブ処理を加えた、オブスキュアな楽曲。3は、Pigbagをバックに従えたAriといった趣、というかそのまま。レーベルがTalismanもリリースしていたRecreationalというのも興味深い。

※この項、後日加筆予定
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