WRONG WAR by BANKSY (2003)

2003年初からBANKSYのモチーフになった“WRONG WAR”について。

ロンドンのファッション・ブランドGRIFFINとのコラボ(Tシャツやパーカーを販売し、03年2月の大規模デモに向けてバッヂやポスター、ステッカーを店頭で配布していた)としても展開された“WRONG WAR”について、JEFF GRIFFINとBANKSYが日本の雑誌のインタヴューで下記のように語っている。
●バンクシーとの出会い
「バンクシーが僕の服を買いにきたことが始まりなんだ。僕は彼のアート作品が好きでずっと注目していたし、彼は僕の作る服が好きだったから、何か一緒にできないかと思って。でもバンクシーはグラフィティ界の“ゲリラテロリスト”を自称しているし、ファッション業界をはじめ、商業的なものとの関わりを徹底的に避けてきたアーテイスト。そこで、CND(※核軍縮キャンペーン)というイベントをきっかけに、彼を服作りに参加させようと思ったんだ。そのCNDのプロジェクトである“WRONG WAR”の一環として、Tシャツを作ったのが、最初のコラボレーションというワケ」(グリフィン)
●CNDとWRONG WAR
「ジェフはいつでも、あらゆる“常識”や“世論”について、疑問を投げかけてきたんだ。大企業が巻き込まれたがらないようなことにも挑戦してきたと思う。CNDへの参加にしてもそうだね。勿論ジェフは、政治思想を洋服に込めてきたわけじゃない。彼はファッションデザイナーであって、政治活動家ではないから。僕らが表現してきたのは、ほんの小さなメッセージ。みんなに心を開いてもらって、世界で起こっていることについて考えてもらいたいと思っているだけなんだ。“WRONG WAR”プロジェクトも、ちょっと立ち止まって『何が“正しい戦争”で、何が“間違った戦争”なのか?』とい考えてもらうことがコンセプトなんだよ」(バンクシー)


ヘリコプターのステンシルは、ポスターが雑誌『SLEAZENATION』の付録にもなっていた。
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現在、外仕事の依頼を受けて(というかソコからも脱線して)BANKSYについて色々と調べている。自分の中の記憶を束ねる仕事でもあり、ナカナカに混乱してしまっているので、整理。そんな中で「!」と気付いたのが、BLURのDAMON ALBARNを中心とした西ロンドン・コネクション...
2011.07.03 23:57
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