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BRISTOL - MUSIC & CULTURE

 
 

The Drinker Kidnaps. (2004)

In the spring of 2004, The Drinker, a sculpture by graffiti artist Banksy, was kidnapped. At midday, in front of a live audience of lunching office workers of the media industry, this pseudo replica of Rodins Thinker, crowned with a traffic cone, was lifted from its central London location onto the back of a truck. Three men wearing white overalls, their faces covered with gas masks, strapped him up and gagged him. The event was documented on film. A photo shoot featuring the blindfolded and gagged Drinker ensued. Photographs were taken and distributed to the press together with a ransom note. The negotiations between the artist and Art Kieda, the movement behind the kidnap, unfolded on the pages of the Guardian. Banksy decided not to concede to Art Kieda demands and The Drinker remains, unharmed, in the possession of the movements spokesperson and founding member, known as AK47. I am a prisoner and would like someone to pay for my ransom and take good care of me! i am 9 foot tall, 4 foot square, weigh one tonne and i'm made of fireglass. I am valued more than £200,000 and worth every penny !

関連テキスト
Simon Hattenstone: How I became an art hostage negotiator | Art and design | The Guardian
text by Miwako

『THE DRINKER』とは考える人のパロディで、酔っ払いの彫刻。バンクシーが初めて挑戦した彫刻で、ロンドン市内の通りにゲリラ的に出没し、転々と移動するというもの。しかし、ある日AK47と名乗る者からイギリスの新聞社『ガーディアン』のサイモン宛に脅迫電話がかかってきた。サイモンは以前からバンクシーを紙面で取り上げ、直接インタビューにも成功している。そこでこの誘拐事件をめぐり、彼が仲介人となって犯人とバンクシーとのやりとりが紙面で話題になっているらしい。
誘拐事件そのものもかなり冗談チックなのだが、誘拐の証拠として写真がメールで送られてきたという。その写真が、まずその彫刻の目と口をテープでグルグル巻きにして、バンに積み込まれるところ、そのあと倉庫のような場所に置かれ、銃を突きつけられているところ。
でもって、この記者は仲介人として責任を持つべく、バンクシーに代わって質問をする。なんでこんなことをしたのか? 理由は個人的なものだと言う。「友達がクリスマスのバンクシーの個展で彼の作品にサインを求めたところ、署名入りなら更に175ポンド払えと言われた。僕らは彼の作品を愛してるけど、誰がその署名に175ポンドの価値があると思うか? もっと地に足付けろよ!って言いたいんだ」(中略)
で、記者がそういえば身代金とかあるのかなあ?と訊くと、犯人はそのつもりはなかった様子だけど、「うーん、5000ポンド、そうだ!5000ポンドだ!!」と言ったらしい。「もしくはでっかいキャンバスで、ヘリコプターが谷間に降り立つ絵に、もちろん個人的にサインを入れてくれたものでもいい」だってさ!根っからのバンクシーのファンと見た。ヨークシャー訛りらしい。
で、バンクシーは何と言ったかというと、「2ポンドだったら払ってもいい」だと。しかもその2ポンドはガソリン1缶分だそうで、しかも無鉛のガソリンじゃなきゃだめ。それでTHE DRINKERを燃やしてくれとのこと。しかも「それを録画して、ネット上に載せてほしい」ってさ! 「ただひとつ悔しいのは、燃やされているTHE DRINKERは、きっと僕の作ったTHE DRINKERよりもよく見えるだろうってこと」らしい。
どこまでひねくれているのやら。

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Tag :  BANKSY ART FILM
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