[02] FUNK / REGGAE

80年代初期、セント・ポールズでのブルーズ・ダンスの様子
英国でレゲエのサウンドシステムが人気を集めはじめた1970年代初頭、それまではハード・ファンクが人気だったというブリストルの地下クラブでも、レゲエやダブが多くの若者の心を捕えていた(英国でのルーツ・レゲエ・サウンドの流れは、コンピ『Don't Call Us Immigrants』のライナーを読むことをお勧めします)。The Pop GroupのMark Stewartも、非合法のクラブでレゲエに出会ったという。

70年代後期のブリストルにはThe Granary、Le Carno、Charlottes、Top Cat、Baileys、The Dug Out Clubといったクラブがあり、そこではDennis Richard、Martin Star、Seymour、Malcom HayesそしてSuperflyといったDJたちがファンクやディスコをプレイしていた。
「ワイルド・バンチ以前——それは、ファンクの時代だった。ブリストルやイェイトやニューポートには、素晴らしいファンク・クラブがいくつもあった。75年から76年の間、つまりパンクが生まれる前、ブリストルにはキットチャップ・シーンと呼ばれたものがあったんだ。みんなフィフティーズっぽい服装をして、モヘアのジャンパーとプラスチックのサンダルを履いて、のちにレア・グルーヴと呼ばれたようなファンキーな音楽で踊っていた。ジェームス・ブラウン、ウルトラファンク、ファットバック・バンド、マンドリルなど、今のノーマン・ジェイみたいな人が回しているようなレコードがかかっていた。エイヴォン・ソウル・アーミーというシーンがあったんだけど、のちのダグアウト・シーンの連中もそこにいた。デリック・ウィリアムスもそこにいたし、マイルス(Miles Jonon)もそこにいたと思う。ネリー(Nellee Hooper)の兄貴たちとかもそこにいたんじゃないかな」。(Mark Stewart談:『Wild Dayz』封入リーフレットから)
The Dug Out Clubはクリフトンの北東の端パーク・ロウに位置し、入り口でのチェックが厳しくなかったため、クリフトンのパンクスやアーティストたちだけでなく、セント・ポールズの黒人たちも集まり、独特のクロス・カルチュラルな雰囲気を育んだ。





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st. pauls
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1984年に記録された、セント・ポールズでのブルーズ・ダンスの様子。このときの写真が書籍『STRAIGHT OUTA BRISTOL』にも掲載されている。
2011.06.02 09:05
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