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BRISTOL - MUSIC & CULTURE

 
 

[01] Introduction

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上の地図をクリックすると、より街中の地図をご覧いただけます(multimap.com

ブリストルは、ロンドンから南西へ120マイル、急行で約1時間半ほど走ったところにある港街。16世紀にはアフリカの奴隷貿易の玄関口、またアメリカとの貿易窓口として産業革命まで英国第2の都市に成長した。第2次世界大戦後には、ジャマイカをはじめ西インド諸島など旧植民地からの移民(先の“奴隷”でとしてではなく、“自由意志”で移ってきているというのは重要な点)が押し寄せ、それは現在もジャマイカ 人やインド人のコミュニティとして存在し、機能している。この歴史に基づいた多人種、多宗教による豊かな文化が、ブリストルがロンドンと異なる最も大きな点であり、あの独自のサウンドを生んだ要因といえる。
人口が50万ほどのこの街は、乱暴ながら西のクリフトンと東のセント・ポールズ~イーストンに分けることができる。前者は中産階級の、後者は移民や労働者階級のテリトリーで、これには街並を眺めるだけでも明らかな格差がある。緑や歴史的建造物も多く残る、見るからに品の良さそうな家並のクリフトンに対し、セント・ポールズには、80年に起こった大規模な暴動の爪痕が今でも残っている(場所によっては、僕ら日本人は決して歩かない方が良いと言われているところもある)。悪名高きサッチャー政権時にバーミンガムやロンドンなど英国各地で起こった、白人と移民たちの確執(ブリストルの場合は警官と移民)が発端のこの暴動が、それまで不当な扱いを受けていた移民たちの立場を向上させた、というのは確かに皮肉な話かもしれないのだが――ともかく、これ以降、ブリストル、そしてセント・ポールズはタフな街としてその名をしらしめることとなった。ブリストルの音楽的発展はそのセント・ポールズのレゲエ・シーンを中心に始まった。
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